終の棲家を購入するにあたり、夫婦で理想とする点が異なることは多いです。不動産探しの間に揉めてしまうこともあり、深刻になると購入が嫌になってしまうことも。
そうならないために、こちらでは不動産探しにおいて夫婦が揉めやすい原因とその対処法をまとめてみました。
ご主人は通勤しやすい駅近の物件を希望し、奥様は日当たりがよくて緑の多い、子育てしやすい物件を希望して、お互いの意見がまとまらずに揉めてしまうことが多いです。
確かに駅から近いほうが便利なのですが、駅近は繁華街が多いなど、落ち着いて生活しにくいので、奥様としては環境の良い場所を選びたいというのもわかります。
この点については、できれば奥様の希望を取り入れてあげることをおすすめします。やはり奥様のほうが家にいる時間が長いので、そこで心地よく暮らすことができるかどうかはとても重要です。
また、これから子どもを育てるうえでも、環境の良い所のほうが適しています。自転車を使ったり、雨の日には奥様に送り迎えしてもらうなどの妥協策を考え、奥様の意向を取り入れてあげましょう。
マンションと一戸建ては、それぞれの意見が食い違う代表的な例です。ご主人のほうが予算を抑えるためにマンションを希望することが多いようですが、奥様側も掃除などの管理が大変なのでマンションのほうがよいという人もいます。
予算の面でマンションの購入を考えている場合は、管理費や修繕積立金などの費用を考えなければなりません。人気物件は管理費が高いこともありますので、ローンにいくらの支払いがプラスされるのかをシミュレーションしてみましょう。意外と戸建てとさほど変わらないこともあるようですよ。
戸建てだと老後の生活がしにくいと考える人もいるようです。確かに階段や掃除などが大変になりますので、今からマンションを考えることもうなずけるのですが、若い間は戸建てで生活し、老後になったらマンションに住み替えるという人も増えています。
転勤などさまざまな事情で住み替えをする可能性はありますので、その点も考慮したうえで選択するとよいでしょう。
予算をかけたいと考える部分の違いも、夫婦でも揉めやすいポイントの一つです。例えば、書斎やガレージにお金をかけたいというご主人と、キッチンなどの水回りにこだわりたい奥様。
予算が決まっているのであれば、何を取り入れて何をあきらめるかという点が重要になりますが、もし炊事などの家事の大半を奥様が行っているのであれば、水回りについてはぜひ奥様の意見を取り入れてあげてください。
使いやすいキッチンは作業効率が上がり、なにより毎日家族の食事を作るモチベーションにもつながります。洗面所やお風呂なども、掃除しやすく扱いやすいものは管理が楽です。ゆっくりお風呂に浸かって疲れを癒やしたい気持ちは家族全員同じはず。
もちろんこだわりには程度がありますが、ある程度奥様の意見を採用したうえで、ゆとりがあればその他の部分について相談するとよいと思います。
基本的には、長く家にいる人の意見を取り入れるほうがうまくいくといえると思います。とはいえ、ご主人側の希望もありますので、この点を踏まえたうえでしっかり相談して、素敵な住まいを建ててくださいね。